【出会い系体験談】 出会い系で出会った女型巨人

俺が出会い系で会った“デカい女”との惨めな話を聞いてくれ。
事の始まりは、出社時にふらーっとまとめサイトを見てたら『出会い系も会えることは会える』という発言を目にしたからだった。
朝のラッシュ中、ぼんやりしながら出会い系に即登録したわけです。

非童貞ではあるものの、経験数は片手で余裕で数えられるもんだったので、とりあえずヤりたいという性欲の赴くままに掲示板を見ていたのだが、とある書き込みに目をつけた。
そいつはいわゆるアブノーマル掲示板で、『露出プレイとかしたいですー』とかいう今思えばいかにもな感じの題なんだが、そこは性欲に支配されてる俺、(なんてエロい女なんだ・・・こいつはヤレるに違いない!)というアホ丸出し状態だった。

即メールを送る。
すると長々と希望などを綴った、定型文かよってくらいの返信がすぐ返ってきた。
俺は(あぁ、律儀な人だなぁ)とか思いつつも、ここでようやくちょっと疑い始めた。
こいつ業者じゃねえのか?と思い、俺はブラフを仕掛けた。
俺流のブラフは、ひとつのメールにいくつかの質問を散りばめておくというしょうもないもの。

『どんなことしたいの?』『いつ会えそう?』みたいなことを数個書いて送った。

返信には全部答えが書かれていた。
純粋な俺は(あ、ヤレる!)と、マイサン共々喜んだのであった。

仕事中ずっとソワソワしながら定時で退社、意気揚々と待ち合わせの西日暮里まで向かう。
相手のプロフには『グラマーなお姉さん系』と書かれていた。
その文字だけでビンビンだった俺は、何度も待ち合わせを通っては逃げを繰り返してた。

右往左往6回目くらいした時に、ふと後ろから「俺さんですか?」と呼び掛ける声。
Gも真っ青な瞬発力で振り返った。
そこには180センチオーバーの巨人がいた。

「えっ?デカ!」という言葉をなんとか飲み込む。

俺も175センチはあり、そこそこ大きい方なのだが、背もガタイも圧倒的に負けていた。
性欲は速攻で駆逐され、代わりに恐怖心が湧き上がってきた。

巨人「よろしく~」

俺「アッ、ハイ」

巨人「んーとね、こっちホテルだから!」

颯爽と歩いてゆく巨人。
脚が長いのが唯一の身体的自慢の俺が早歩きをしないとついて行けない。

巨人「ここでいい?」

俺「うっす」

手軽なラブホに入り部屋を決める。
部屋代は先払いのようだった。
フロントのオバちゃんに払うシステムなんだが時間や部屋は全部巨人が決めた。
その手際はあからさまに素人ではなかった。

オバちゃん「はい!休憩で6500円ね!」

巨人「6500円だって」

俺は恐怖で頭がいっぱいだった為、全部払わせようとしてる巨人のことなど頭に入っていなかった。
何も考えずカードを出す俺。

オバちゃん「ここカード使えないんだよねぇ・・・ごめんね!」

慌てて現金で支払う俺。
ここで引き返しておけば更なる被害は出なかった・・・。

部屋に入る巨人と俺。
上着を脱いですぐ巨人が言った。

巨人「じゃあ先にお金もらっちゃいますね」

俺「ういっす」

そこで気づく。
部屋代はカードで払えると思っていた俺は、条件である2万ちょうどほどしか持っていなかったのだ。

(俺はここで殺されるんじゃないか・・・)という脅威を感じた。

巨人「どうしたの?」

俺「イヤ・・・アノソノ・・・オ金ガ・・・」

テンパる俺、訝しむ巨人。
死にたくないとは思いつつも、正直者の俺は打ち明けた。

俺「さっきの受付で・・・ちょいと・・・足りなくなっちゃって・・・ハハ」

巨人「・・・」

無言、やめてください、巨人さん。

巨人「・・・じゃあさ」

俺「ハッ、ハイ」

巨人「今からコンビニ行って下ろして来てくれない?」

なんと壁の外へ行って来いとおっしゃる。

俺「いや・・・終わったら下ろせますし・・・時間ありますし・・・」

巨人「そういうの先に貰いたいんだよね~、私ここで待ってるからさぁ」

俺は就職活動中に受けた圧迫面接を思い出していた。
何より見下ろされるように説得される経験なんて初めてだった。
ダッシュでコンビニまで走った。
恐怖でいっぱいだった。
まさに捕食される気分を味わった。

巨人「早かったね~、下ろせた?」

俺「ハイ、モチロンッスヨ」

まるでパシリのようだった。

巨人「ん、全部あるね。悪いね、なんかw」

俺「イヤイヤ!!全然ソンナコトナイッス!!」

完全にビビってた俺。
そこに巨人の一言。

巨人「じゃあシャワー入ろっか?」

ついにこの時が来たのだ。
巨人は何の躊躇いもなく服を脱いでシャワーを浴び始める。
するとどうだ。
なかなかにスタイルの良い身体がそこにはあった。
確かにグラマー、そこに偽りはなかった。
2メートル級の女型巨人ではあったが・・・。
あんなに怖がってた俺も沸々と性欲が入れ替わりで戻って来るのを感じた。

巨人「洗ってあげるねw」

俺「よ、よろしく・・・w」

ボディソープを手に取り執拗に俺の立体起動装置を起動しにかかる巨人。
俺は紳士で礼儀を叩き込まれた訓練生なので優しく提案してみた。
もちろんそのグラマーな身体を舐め回すように触ってやろうという魂胆だった。

俺「僕も身体洗ってあげますよw」

巨人「いや、そういうのいいから」

俺「ウッス」

急に真顔になるのが怖い。

巨人「よし、おっけー!じゃあベッド行こうか」

切り替わりが早い巨人。
これが生きる術なのかと感心してしまうレベル。
俺のマイサンは巨人を駆逐してやろうといきり立っていた。
ベッドに入る巨人と俺。

巨人「受け?攻め?受けっぽいねww」

俺「そっすね~、ちょっとお願いしますww」

巨人「じゃあ横になって!」

従う俺、股の間に顔を近づける巨人。

巨人「舐めてあげるね」

いきなりのフェラ。
この時俺は、巨人が俺に跪き奉仕してるという錯覚を覚えた。
正直超興奮した。
咥えられた瞬間、「おふん」みたいな声が出た。
巨人は舐め回すように、優しくかつ残酷に搾り取るようにフェラしてくれた。

俺「ちょっ、すご、待っ」

開戦30秒、ビックリな速さで俺は果てた。

巨人「えっ?」

俺「ウッ・・・」

巨人「早くない?」

俺「・・・ウッス」

さすがに死にたくなった。
言い訳させてもらうと、彼女はいたがフェラなんてまともにしてもらったことはない。
風俗も未体験だった為にフェラに耐性がなかったんだ。
嘘じゃないんだ。

黙り込む俺と巨人。

巨人「・・・今日はここまでにしよっか?」

軽く溜息をつき、目も合わせずに巨人はそう言った。

俺「エッ、いや、でも時間・・・」

巨人「今度やる時は先に抜いてきたら?w」

俺「いやいやでも」

巨人「なに?」

服を着ながら見下ろす巨人。

俺「あーイヤ、ナンデモナイッス」

怖くて目を逸らした。
黙々と服を着込む2人に会話はない。
ロビーに鍵を返した時のオバちゃんの、「え?もう出ていいんですか?」って一言が胸を締め付ける。
即逃げようとしたら引き留めるオバちゃん。

オバちゃん「はい!時間分引いたから2500円のお釣りね!」

ラブホで金が返ってくるという貴重な体験をさせてくれた。
駅まで歩く2人。
もちろん会話なし。
駅に到着しても顔を合わせることはない。

巨人「じゃあ・・・お疲れ?wwかな?ww」

(なに笑ってんだ!張っ倒すぞ!)

と心の中で叫びながら、「オツカレッスww」と紳士に返して別れた。

とりあえずこんなもんだった。
まさか2万も出して、キスはおろかパイタッチも出来ないとは思わなんだ。
高い勉強料だったなぁ・・・。

聞いてくれてありがとうございました。
みんなも出会い系は気をつけろよ、風俗にしとけ。
俺も金が入ったら初風俗に行ってみる。

おわり。